【税理士試験・消費税法】年内でやめるデメリット
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遅いですが、試験お疲れさまでした。
今回の内容は、9月から初めて(もしくは実質初めて)消費税法を勉強する方向けの記事。
12月の結果を受けて12月でドロップアウトしたら、それまでの4か月弱のインプットはどうなるかについてです。
「始まる前からそんなこと書く?」と思われるでしょうが、わたしが考えるに、消費の12月ドロップアウトはそれまでの時間がかなりムダに。。
やり方を間違えると、ほとんど何も残らないのではないかと。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”ORE.png” name=”タナカ”]山梨県で税理士やってるタナカです。9か月も間が空けば、大部分を忘れるのが普通です。
その中でも特に消費は…。
しかしながら、残せる(残しやすい)ポイントはあります。[/speech_bubble]
12月でやめる→計算はキレイにリセット
大原のカリキュラム上、4月までの答練と5月からの実判はまったく別物です。
特に計算。。
5月の実判までやりきらないと、計算はほとんど力がつかないです。
「4月まで計算は9割以上得点してきたよ!」という実績も、初めての実判では、けっこう華々しく(?)散ることになるのではないかと。
そんなカリキュラムですから、12月まで勉強した知識では、本試験の問題だと5点くらいしか採れません。
(5点はテキトーに書いています。。)
12月までの勉強のしかたが大事かなぁと。
わたしの経験、感じたことを元に、特に危険な例を書いてみます。[/speech_bubble]
12月に返品食らう(=不合格)可能性が高いから年内は熱が入らない
消費税法に限ったことではないですが、「不合格だろうなぁ」と考えながら、熱量低めで新たな科目に挑戦するのはまったくの無意味です。
ニンテンドーSwitchの予約とか、他のことに時間使ったほうがいい。
(;´Д`A “`
TACはどうか知らないですが、大原の消費は助走が長め。
助走だからと甘く見ていると、週1コマの亀のような講義でも、気付けばけっこう先のほうにかすんでいきます。
ヘタな実務経験も足をひっぱる
「“ヘタな”とはずいぶんな言いようだな」
と思われるでしょうが、ろくに本も読まず、税務ソフトの力を借りた消費税実務経験のことをここでは言わせていただきます。
(あえて厳しく。。)
これがけっこうやっかいなのです。
計算テキストに書いてあることがツマラナイ→勉強しなくなります。
実務経験がない消費受験生は、最初から覚えることが多く、大変です。
大変なので、くさらなければ、がんばります。
- ヘタな実務経験者は最初をサボる
- 勉強しないクセがつく
- おちこぼれの完成
です。
差がつきそうですね。。
(「せめて理論やれよ」と言いたくなります。)
で、「偉そう」で「悪い話」はここまで…(汗)
12月にやめることになったとしても、将来に残せるところはあります。[/speech_bubble]
計算テキストの理解は残る!
消費税法の計算(パターン)は、簡易課税を除いて、一朝一夕に身につくものではありません。
なので、12月でやめてしまうと、悲しいくらい残りません。。
しかし、頭にたたきこんだ個別の理解は残ります。
「納税義務の判定は?」「売上げをどう分ける?」「仕入をどう分ける?」など。
【ポイント】「実務経験」「勉強経験」のない方は、計算テキスト読みこみ→理解
読みこみと言っても、力む必要はないです。
リラックスして、分からないところがあってもそこで止まらず(戻らず)、読みすすめます。
一度読んだくらいでは分からないのは当然。
気にせず、また読めばいいです。
↓計算テキストは暗記するものではないですが、理解は大事です。
過去記事【税理士試験・理論】はじめ良ければ! 年内は理論暗記より理論理解で
理論は残る!
年内からコツコツやりやすいのは理論。
٩( ”ω” )و
計算がいくら壮大なものであろうと、理論の個別理解(暗記)はすぐに自分のモノにできます。
【ポイント】まず「理論理解」、次に「理論暗記」
意味が分からないまま暗記すると、応用が効きません。
その前に、理解が無いと暗記がつらくなります。。
分からなくてもまず暗記→理解 の流れが自分には合うという人もいるので、早めに一度試してみると良いかも知れません。
いずれにせよ、解説ページは早めに見ましょう。
これも、何度も(何度かは)目をとおします。
不明箇所にこだわらず、読みすすめるのが良いかと。
それから、「暗記→忘れる」は避けられない流れです。
最初の「暗記」をとにかく早めに。
「忘れる」の後の再暗記までの時短は、「暗記→忘れる」を何回繰り返したかにかかっています。
٩( ”ω” )و
(経験者のコースを選んではダメですが。。)[/speech_bubble]
仮計は残る!
TAC生には無縁な仮計。
わたし的には、大原の外販教材から盗むことをおススメします。
(模範解答のページに載っています。)
凡人はマネ、天才は盗む! と言いますし。
「凡人の真似」(て使える)レベルで十分使いものになります。
٩( ”ω” )و
【ポイント】仮計が書ければ「書かない」という選択肢ができる
大原がおススメしている消費の仮計、わたしもおススメします。
わたしの場合は、仮計を書いていると実判以降は時間が足りませんでした。。
実際に自分がどうか(足りるかどうか)は、5月からの実判で判断できます。
「書く」から「書かない」への変更も、大したことはありません。
今まで一枚の紙にまとめていたものが、ちょっとだけバラバラになる。それだけです。
答練・本試験で使わなくても、自主練には使える
選択肢のほかに、もうひとつ利点があります。
自宅や自習室での総合問題(計算)に使えるんですね。
しかも、時短で解答できます。
納税義務の判定、調整対象固定資産、中間納付などは別に解答したほうがいいですが、「売上げ」「仕入」は分けるところまででOKですから。
特に直前期、限られた時間のなかで少しでもたくさんの問題を解きたいとき、仮計を使える人ならではの方法です。
以上です
以上、『法人の結果を待ちつつ9月から消費税法を始める友人』をペルソナ(仮想の対象)に、書いてみました。
わたし自身、第56回、第60回と、早々に消費税法からドロップアウトしています。
12月にどうこうというレベルではないほど、早期にです。
(前者は第15講、後者は第2講。。)
合格した第65回で感じたのは、4月までほとんど助走だったなということ。
(^_^;)
5月からの答練で壁にぶつかり、けっこう絶望しました。
しかし背中を押したのは、理論暗記がひととおり終わっていたことです。
「やめたら暗記がムダになるな…」と。
他も似たようなものと言えるかも知れませんが、消費税法という科目(特に計算)は特に助走が長いように感じます。
クセがつええ!(by千鳥ノブさん)
んです。
(;´Д`A “`
計算は助走中でも、それに関係なく大きな成長が見込めるのが理論です。
そして、計算項目の「理解」。
12月で中断するかも知れない。でも、ムダな4か月にしたくない。
もしご自身でそう考えるフシがありそうでしたら、12月まで「理解」を大事に向き合ってみてくださいませ。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”ORE.png” name=”タナカ”]大原生は、理論問題集もがんばってくださいね!(最初はすっごいシンドイですけど。。)[/speech_bubble]
執筆後記
昨日はかなり猛暑だったようですが、一日涼しいところで過ごしました。
自宅に戻ってからが猛暑でしたが、それでも朝晩はしっかり気温が下がってくれます。
夏の終わりを寂しく思うか、しっかり秋があってほしいと思うか。
わたしは「秋」のほうです。
昨日の一日一新
- 税理士会館(甲府)で研修
- 成年後見人の研修
- 税理士会館(甲府)で書籍購入