勝つデイトレーダーってズルいよね！(上場株の譲渡所得)

 

上場株式の売買って、ホントー…に、難しいです。
筆者もかつてはやっておりましたが、なんとなーくやっておりますと、なんとなーく負けていきます。

そんな上場株式にまつわる（かかる）税金をエサに、勝手な持論を展開させていただきます。

税率20.315％。

所得税は「超過累進税率」という方法をとっておりまして、たくさん儲けている人ほど税率が高くなっています。

でもでも、上場株式の売買でもうかった分については一律で20.315パーセント。
全部が所得税ではなくて、所得税が15.315％・住民税が5％　です。

総合所得というやつに該当する所得で、その所得の数字が億単位ですと、半分が税金に消えるところ。
2割ちょいで済むデイトレーダーは、そこだけ見ると、うらやましい感じがします。

特定口座・源泉徴収アリ なら申告不要

確定申告のはなし。
「特定口座・源泉徴収アリ」の株の口座の場合、確定申告をしなくてもよいことになっています。
もうけていれば「20.315パーセント」分の税金が源泉徴収されているので、「それで終わりでいいよ」ということですね。

この申告不要の制度を使いますと、他に所得がない（もしくは48万円以下の）場合、親族の扶養控除などの対象になれます。
しかも住民税は5パーセントで済むという。。

上場株の譲渡所得（の税率）については、海外との均衡をはかっているからです。どこにいたって売買できるので、日本の税率が高いとトレーダーたちは日本を出ていっちゃいます。

株でもうけている人はズルいですか

以上はマメ知識のようなもので、本題はここから。
筆者はズルいとは思っていません。

彼らはそれだけの勉強をしていて、大きなリスクを抱えてやっています。
ズルいなんて思うだけなら誰でもできて。
恩恵に預からせろ！と思うなら、アナタも勉強して、向こう側へ行ったらいいじゃないですか。

「ズルい」のキリ

ズルいと思う感情はキホン誰にだってあると思います。
誰にでもあるのに、言っちゃうとカッコいいものではありません。。

わたしなんぞは根っからの羨ましがりです。
それをウッカリ出してしまっては、自己嫌悪におちいったりするわけです。

ズルいとか羨ましとか思ったら、対象の側に行く。
それがダメなら、また違ったアプローチをとったらいい。

「ズルい！」と思ったら手をこまねくのではなく、原動力にしたいものであります。

Writer｜山梨県の税理士 田中雅樹

●お客さまの担当は開業時よりすべて所長（タナカ）が行うスタイル。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当（2019年4月～）
●FM-FUJIラジオ出演（1年に1回ペース）、ブログは毎日。