基準期間が2023年の課税売上高はどうなるのか｜インボイス制度

 

2023年10月1日、消費税インボイス制度がスタートしました。
そのスタートと同時に課税事業者となった事業者の皆さん、今後しばらく消費税についてのアンテナを張ってくださいね。

 

基準期間の課税売上高というもの

基準期間とは、今年（当事業年度）の2年前（2事業年度前）の1年間のこと。
2年前の売上はいくらですかと、そういうことですね。

2023年10月から12月の消費税申告

じゃあインボイスを機に初めて消費税申告する個人事業者はどうするか。
2024年3月までにする消費税の確定申告書には、2021年の課税売上高（消費税の非課税売上高を除いた売上高）を記載します。
この年（2021年）は免税事業者であったはずですので、2021年の課税売上高から消費税相当の金額を除いてはいけません。

2025年の基準期間の課税売上高

2025年分の消費税確定申告（2026年3月提出分）については、2023年の課税売上高を「基準期間の課税売上高」として記載します。
このとき、
●2023年1月から9月分課税売上高→消費税相当額を控除【しない】
●2023年10月から12月分課税売上高→消費税相当額を控除【する】
ことに注意しましょう。

Writer｜田中雅樹（税理士）

●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当（2019年4月～）
●FM-FUJIラジオ出演（1年に1回ペース）、ブログは毎日。