インボイス｜簡易課税制度選択届出書・提出期限の特例

 

インボイスに関連して「2割特例」の次くらいに（たぶん）注目を集める「簡易課税制度」。
2割特例は届出などの必要はありませんが、簡易課税制度は必要です。

 

原則は前もって出す

簡易課税制度を使いたーい！
…と思ったら、前もって届出書の提出が必要です。
個人事業者が「今年の分を簡易課税で！」ということなら前年中に出すと。

 

前年「2割特例」、今年「簡易課税」なら

インボイス制度にからんで課税事業者になった事業者ですと、簡易課税の届出書をうっかり出し忘れそうです。
それに配慮してか、
2割特例をつかって申告した翌年に簡易課税で申告したい
事業者は、翌年中に簡易課税の届出書を出しても間に合う特例が用意されています。

ポイントは「2割特例→簡易課税」です。
前年が2割特例じゃなかったら、この特例はつかえません。

 

早めに出す

簡易課税制度選択届出書を提出して、無事、簡易課税制度がつかえるようになったら。
2割特例がつかえる間（個人事業者の場合は2026年12月まで）は、「2割特例」と「簡易課税」の好きなほうを選んで申告できます。
「特例があるからー」と油断せず、一般課税方式で申告する気がないのなら、さっさと提出してしまいましょう。

Writer｜田中雅樹（税理士）

●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当（2019年4月～）
●FM-FUJIラジオ出演（1年に1回ペース）、ブログは毎日。