悲観する力(幻冬舎新書)でコロナ時代を生きる。

 

『悲観する力』という本を読んでいます。

●楽しいことをやればいい
●自分を攻める必要はない

そんな耳障りのいいことが独り歩きしがちな昨今。
受け止めようによっては道を誤りそうです。
実際ワタシも勘違いしていたフシが大いにあり、初心にかえるべく猛省であります。

コロナでジタバタを悲観する

コロナコロナ、自粛自粛…。
「外出しないで」と繰り返し言われるばかりの毎日に、
「もっと他にないのか」
と言いたくなる日々を送っている人も多いのではないでしょうか。

そんなことを求められてばかりのコチラはどうしたものか。
書くまでもなく、反論したところで疲れるだけでしょう

雲の上の人たちの発言を見てはイライラしているワタシ。
腹を決めました。
前向きに、ジタバタせず、自分の課題は何か、いま出来ることを考えようじゃないかと。

このままネガティブな世の風潮に流されるのはコワイことです。
『悲観する力』を読んでまず思ったのは、世の風潮に取り込まれていることの自覚でした。

変化がイレギュラーでも

『AIで○○が失われる！』
なんてことが言われて久しいですが、ある意味コロナも一緒なのかも知れません。
それにしても、いきなり現れて、いきなり変化を突きつけてくれたものですが。。

AIについてはまだまだ先と考えてしまう節があり、自分とは関係ないと思ってしまいがちです。
対してコロナはすでにやってきて、事実（本当に危険なものなのか、はたまた、人間が勝手に怖がりすぎているだけなのか）が分かるのは未来に委ねるしかないものの、変化のタイミングであることは間違いないでしょう。

誤解を恐れずに言えば、やがて本当に取って代わられる時代の予行演習かも知れません。

ボーナスタイムを活かす

ネットで買えるあらゆるものが安く、あるいは、無料になっています。
安さどうこうではないのですが、収入が減りやすいタイミングをまさに迎えているイチ人間として思うのは、自己投資のハードルの低さ。

たとえば電子書籍は、コロナ以降、なにかしらのジャンルがセールをしています。
紙の本しか…　な人であれば、このタイミングで電子書籍を試してみてはいかがでしょう。

家に居ながら紙の本を買うこともできますが、電子書籍で読んでみるのも立派な「変化」。
まずは小さなことから始めて、体を慣らしていってはいかがでしょうか。

もちろん「買って終わり」ではないですから、買った先にしっかり消費する自分が必要です。

幻冬舎文庫・悲観する力

ビジネス書ブーム…　というほどでもないのでしょうが、10年前と比べ、ビジネス書が一般的になってきたと感じます。
それだけ時代の動きが速く、何をしたらいいか分からなくなっている人が多いということなのでしょう。
ワタシもご多分に漏れず、気になったタイトルのものはつい買ってしまいます。

ところで、読むようになった中で怖くなってきたことがあります。
それが『とにかく前向きであれ』というワードです。
冒頭にも書きましたが、さすれば必ず報われん！ みたいなノリですね。

確かに、怖がっていたら何もできません。
●コロナを怖がっているだけで何もできない
●コロナを政治家のせいにしてSNSでギャン騒ぎする
のも同じ。

そういった意味で切り取れば、「前向き」は必要な要素です。
ただし「よし、前向きだな」で終わってはダメで、読後、その先の原動力として『悲観する力』は有用だと感じている次第です。

実際、「悲観」からの原動力で物ごとを成し遂げた経験を持っている人は多いはずです。
ずーっと楽観して、最後まで楽観して、上手くいきました！
なんてことがあれば、それはもはや類（たぐい）まれなる才能ですから。

それが出来ればそれでよし。
そうでなければ「悲観する力」を原動力といたしましょう。

 

おまけ）コロナ特需

定年退職後ホームセンターでアルバイトする叔父にきいたのですが、大忙しだそうで。
アルバイトの学生が新規で毎日のように入ってきて、それでもレジは大混雑。

「密」はともかく、さらに一時的な特需かどうかの議論はあるにせよ、このような変化は今後もあるのかも知れません。
少なくとも、「まったく無いと考えるより、有ると思っておく」。
コロナでずいぶん悪者にされているゲーム（Switch、PS4、スマホアプリ など）だって、その経験がどう化けるかは誰にも分からないワケです。

ついでに書くと、スーパーやホームセンターで増えているという学生のアルバイト。
専門学校の非常勤講師をやっている身としては、ちょっと心配もあります。

オンライン講義で出欠確認のときだけ返事、
→それが済んだらアルバイト（仕事）に戻る

…みたいな流れを危惧するワケですが。。
こちら側から学生の顔が見えないシステムなので、ワタシが気にする範囲外の話ではあります。