8年前の国税専門官募集のポスターが叩かれているらしい

 

国会議員のパーティー券キックバック収支報告書未記載の問題を受けて、財務大臣は「申告は議員の任意」と発した件。
そこからなんと、8年前の国税専門官募集のポスターにまで飛び火しているようです。

 

笑えないコピー

そのポスターに書かれていたコピーが
「巨悪と戦うなんて、ドラマの中だけの話。だと思っていた」
です。

いやいやホント、よくまぁ8年前のポスターに気づいたものです。
で、巨悪かどうかはともかく、戦ってないやん…と世間から思われるのは仕方ないですよね。

戦いたくても

最近書いたばかりですが、国税庁のボスは財務大臣です。
国税庁長官だって財務大臣には逆らえません。
財務大臣が「議員に任せる」と言えば、該当する議員の選択でとおってしまいます。
たとえそれが所得税法に反していても、国税庁（税務署）は動けません。
司法の場に判断を委ねることが出来るなら、所得税法違反はまちがいないと思うんですけどね。

税理士会はもっと戦えないｗ

そういえばSNSでは税理士がずいぶん悪者にされていました。
インボイス制度の件です。
これに関しては反論したくて、税理士会は軽減税率もインボイスも、かなり早い段階から反対していました。
それこそ世間はまったく知らなかった時からです。
で、いつもどおり時の与党からはまったく相手にされず、延期要請にシフトするもやはり相手にされず。
で、選挙のときだけうまいこと利用されるんですから。
アバン先生（「ダイの大冒険」参照）の無力論が頭をよぎりました。

Writer｜田中雅樹（税理士）

●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当（2019年4月～）
●FM-FUJIラジオ出演（1年に1回ペース）、ブログは毎日。