ニガテを “半分、強い” に。山梨県中央市の税理士

インボイスは誰のせいなのか

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インボイス制度に関して、「施行を許した税理士会が許せない」と某SNSにつぶやかれているのを見ました。
買いかぶり過ぎですw

 

税理士会にそんなチカラは・・

まずもって、税理士会という組織にそんな力はありません。
同組織の意見なんぞ、ほぼ国に無視されています。
選挙の時だけうまいこと利用されています。

 

いち早く反対していた

同組織はインボイス制度にいち早く反対していました。
無視され続け、このまま反対しても意味がないと見切りをつけてからは、延期を訴えてきました。

もちろんそれも無視されw
せめてもうちょっと事業者に優しいものであってくれと、たとえば3万円以下の買い物はインボイス不要にしてくれとか意見を上げていました。
(結果、税込み1万円までは不要となり、同組織の手柄ということになっていますw)

お分かりいただけると思いますが、やむなく反対を撤回したのです。
反対は現実的じゃないと考えて、徐々に後退(あとずさ)りしたのです。

直前になって滅茶苦茶な理論で反対するのとどっちが偉いか!
…みたいな比較はできませんが、施行を許したとか、ましてや税理士会に責任があるだなんて。
そりゃあないでしょうと思います。
(ちなみに、わたし個人は何もしていません…)

 

インボイスは軽減税率のせい

不思議なのは、複数税率に反対していた人が、インボイスには賛成していたりすることです。
複数税率があるからインボイスなんてものが入り込んでくる余地があり、
インボイスは複数税率が無くなれば消滅する可能性がまぁまぁあるのではないかと思います。
税率が1本になってもインボイスが消滅しなかったら、それこそ「増税だろ!」と胸を張って主張してもよいのかと。

たとえば紙の新聞を定期購読している人なんてどんどん減っているのですから、新聞が軽減税率の対象とかフツーに考えて変ではありませんか。

そういう変なところをまずはツッコんで、
●軽減税率やめろ
●インボイスやめろ
と筋道立てて、インボイスに反対したい人たちは反対してみたらいかがですか?

Writer|田中雅樹(税理士)

●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。

 

本日記

インボイス関連の記事、この記事で100コ目です。
制度が開始したら閲覧数が減っていくかと思われたインボイス記事ですが、いやいや、これがなかなか減っていきません。
始まったら始まったで現場には混乱があって、個人事業者の最初の提出期限である2024年3月は一体どうなるのか。
怖さもありつつ、興味深く思っているところもあります。

今日のラジオ

●火曜キックス(前半)

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