プレミアム食事券の経理。これ(額面)は経費で落ちません。

 

山梨県で2022年5月現在やっております「プレミアム食事券」。
当初は「4月まで」でしたが「6月まで」に延長され、さらに「8月まで」に再延長となりました。
もうすっかりプレミア感がなくなった気もしますが、復習のつもりで読んでいただければと思うの巻です。

現金ベースで考える

まずは小手調べといきましょう。
プレミアム食事券（12,000円分）を1万円で購入。
これをすべて会社関係で使ったとしますと、経理は、

• 社員のため（納涼祭・忘年会など）に使用
  福利厚生費　1万円　／　現金　1万円
• 得意先を接待するために使用
  交際費　1万円　／　現金　1万円

となります。
基本は「つかってから」（飲食してから）ですね。

プレミアム食事券＋現金

プレミアム食事券って、都道府県単位で販売されていると思います。
食事券一枚一枚は500円単位だったり、1,000円単位だったりするのかなと。
で、「お釣りはナシ」の自治体がほとんどかと思います。
その前提でいきますと、食事券でおおく支払ってお釣りナシより、「食事券＋現金」という格好がほとんどになるでしょう。
その場合の経理は、
プレミアム食事券支払い分÷1.2　＋　現金
が支払額です。

プレミアム食事券だけで「おおく」支払ったとき

プレミアム食事券はお釣りが出ません。
おそらくは、全国すべてで、そうだと思います。
たとえば3,800円飲食して、4,000円分のプレミアム食事券で支払った場合。
200円のお釣りはもらえませんので、「プレミアム食事券4,000円分」が支払った金額になります。
現金に換算するには、
プレミアム食事券支払い分÷1.2
ですね。

飲食店側はいつもどおり

これに対して、飲食店側（売上側）はカンタンです。
プレミアム食事券を受け取ったら「券面額」が売上ですし、現金が混ざったらプレミアム食事券の券面額との合計です。
プレミアム食事券でおおく受け取ったら、それもやっぱり券面額です。
券面額分のお金が、後日自治体から入ってきますからね。

Writer｜田中雅樹（税理士）

●担当者はタナカ本人。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当（2019年4月～）
●FM-FUJIラジオ出演（1年に1回ペース）、ブログは毎日。