【簿記超入門】売上原価の求めかた

簿記のはなし

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今回は「売上原価」についてです。

毎期毎期、仕入れた商品を売りきって期末に残らなければ、「仕入」イコール「売上原価」です。
しかし、実際はそう上手くおさまらないでしょう。

前期仕入れた商品の残り、当期仕入れた商品の残りがあれば、仕訳を立てる必要があります。

[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”ORE.png” name=”タナカ”]山梨県で税理士として開業予定のタナカです。
「売上原価」、文章にするのってけっこう大変ですね。[/speech_bubble]

 

前回【簿記超入門】普通預金と当座預金のちがい

 

「仕入れ」と「売上原価」のちがい

仕入れ

「仕入れ」は、言葉そのままの意味です。
八百屋であれば、野菜や果物など。
売上げにつながる、商品の仕入れです。

[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”ORE.png” name=”タナカ”]ちなみに、八百屋に置いてあるレジなど、売り物でないものは「仕入れ」にはなりません。
「消耗品費」などの勘定をつかって、費用になります。
10万円以上など高額なものは、固定資産として資産計上。減価償却で費用化されます。[/speech_bubble]

 

参考【簿記超入門】固定資産と減価償却

 

 

売上原価

下の箱の青字1050が売上原価の数字です。
この箱図が何なのか、くわしく見ていきましょう。
٩( ”ω” )و

仕入勘定

 

当期中の仕入れの合計が②です。
もちろん、売るために仕入れたもの(商品)。

前期の売れ残りの100(①)も、当期に売ることができる商品です。
当期に仕入れた商品(②)と合わせて、当期中に売ることができる商品の合計(①+②)は1100になります。

そして、当期の末日の閉店後、残った商品は50(③)でした。

売れてお客さんの手に渡ったのは、1100-50=1050 です。
つまり、売上原価は1050ということになります。

 

ここまでを仕訳で

【期中の処理】

②は、商品を仕入れるたびに仕訳がされているはずです。

(仕入)×× (現金)××

一度に1000の商品を仕入れたかもしれませんし、何度か仕入れをした合計が1000かもしれません。
いずれにせよ、当期の仕入れは1000です。

 

【期末の処理】

「商品」は資産です。
前期末の貸借対照表(B/S)に「商品100」と載っていたと考えてください。

この「商品100」をいったん消して、「仕入」に足します。
仕訳は次のとおり。

(仕入)100 (商品)100 …①

これで「仕入」の合計が1100になりました。

 

売れ残りの商品50は、費用(売上原価)から除きます。

(商品)50 (仕入)50 …③

貸方(右側)「仕入」は、仕入の減少(△50)。
借方(左側)「商品」は、当期末の貸借対照表(B/S)に載ります。

「仕入」の残額は1050で、これが当期の売上原価となります。

 

 

よく聞く「粗利」、「原価率」とは?

粗利

「売上高」から「売上原価」を差し引いたものが粗利(売上総利益)です。

 

原価率

ほかにも、売上原価が分からないと出せない数字があります。
原価率ですね。

「売上原価÷売上高」で原価率が求められます。
この場合(損益計算書)の「原価率」は、当期(一年間)の結果ですね。

 

もうひとつ(余談ですが)、飲食店の場合だと、メニューごとに原価率の計算が必要です。

たとえば飲食店では、「原価率が○○%以内でないと利益が出ない」などと聞いたりします。
(原価率高めのキーマカレーは50%だとか。)

キーマカレー単品の売値が1000円だとすると、材料費は500円以内(原価率50%以内)におさえないといけません。
粗利(売上総利益)が会社のもうけではないからです。

粗利から、従業員の給料・水道代・電気代・ガス代など(販売費及び一般管理費)を回収した上でお金を残さないと、もうからないですよね。

キーマカレーを1000円で売りたいなら、材料費が500円を超えてしまうと最終的な利益が出せない。。
そうならないように、原価率から材料費を計算して、事前に原価を調整することになるわけです。
(ダメそうなら値上げを検討ですね。)

 

報告式の損益計算書(P/L)

前回までは、こんな感じで損益計算書(P/L)を例示していました。
(「勘定式」といいます。)

 

しかし決算書としては、これではダメ。
次のような「報告式」で作成します。

売上高 ××××
売上原価 △×××
売上総利益 ×××
販売費及び一般管理費 △×××
営業利益 ×××
営業外利益 ×××
営業外費用 △×××
経常利益 ×××
特別利益 ×××
特別費用 △×××
税引前当期純利益 ×××
法人税等 △×××
税引後当期純利益 ×××

 

この報告式の損益計算書(P/L)が分かれば、「決算書を読める人」にグッと近づけます。

人間に分かりやすいように作られているものなので、慣れれば読めます。

 

 

さいごに

期末に商品が残れば、売上原価を調整する仕訳が必要になります。
その仕訳で、貸借対照表(B/S)に載る「商品」(棚卸資産)も明らかになります。

(仕入)×× (商品)××

(商品)×× (仕入)××

この二つの仕訳、

“しいれ くりしょう くりしょう しいれ”

とか

“しい くり くり しい”

と言ったりします。

「くりしょう」とか「くり」というのは、「繰越商品」のことです。

「商品」と意味あいは変わりませんが、仕訳では「繰越商品」と書くこともあるので覚えておいてください。
٩( ”ω” )و

 

次回【簿記入門】キャッシュフロー計算書のよみかた

 

執筆後記

女芸人のコンビ「ガンバレルーヤ」がおもしろいです。
腹筋崩壊です(笑)
二人ともアルバイトしているようですが、本業のみになる日は遠くないと思います。

昨日の一日一新

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