税理士的に思う「間際にやってほしくないこと」――その持ち込み、正直つらいです…
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確定申告が近づくと、毎年のように同じ場面に遭遇します。
どれも「悪気はない」のは分かるのですが、結果的に納税者本人が損をしてしまうことが少なくありません。
今回は、税理士の立場から
**「できればこれは避けてほしい…」**
という代表的な3つをお話しします。
1. まとめて領収書を持参する
申告期限ギリギリになって、
段ボールや紙袋いっぱいの領収書を持ってこられるケース。
正直に言うと、
整理されていない領収書=確認に時間がかかる=ミスのリスクが上がる
という構図になります。
- 月別・項目別に分かれていない
- 私的支出と事業支出が混在
- 支払内容が分からないレシートが多数
こうなると、
- 本来経費になるものを落とす
- 逆に入れてはいけないものを入れてしまう
といったことが起こりがちです。
領収書は「ためない」「月ごとに整理」
これだけで申告の質はかなり変わります。
2. ギリギリ相談
「申告期限まであと数日なんですが…」
という相談も、残念ながら毎年あります。
ただ、税務は
魔法のように一瞬で判断できるものではありません。
- 事業内容の確認
- 過去との整合性
- 特例や控除の適用可否
こうした検討には、どうしても時間が必要です。
期限直前になると、
- 使える特例を検討しきれない
- 有利・不利の比較ができない
- 結果として“無難な申告”になる
つまり、節税の余地があっても拾えないことが起きます。
3. 事前準備ゼロ
「何を準備すればいいか分からないので、とりあえず来ました」
この状態だと、
まず 状況整理だけで時間が終わる ことも少なくありません。
最低限でも、
- 売上の把握
- 経費の全体像
- 家族構成や保険の状況
これらが分かっていないと、
具体的なアドバイスまでたどり着けません。
事前に
- 売上・経費の概算
- 昨年との変化点
を整理しておくだけで、相談の中身は一気に濃くなります。
まとめ|「早め・少しずつ」が一番の節税
税理士として感じるのは、
確定申告で得をする人ほど、早く動いているということです。
- 領収書はこまめに整理
- 分からないことは早めに相談
- 事前準備を少しでもしておく
これだけで、
- 無駄な税金を払わずに済む
- 精神的な負担も減る
という結果につながります。
「ギリギリにならない」
それが、確定申告を一番ラクにするコツかもしれません。
田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日

本日記
ジムエリアのみ解放で、風呂・シャワー無し
状態のスポーツクラブへ。
すいていて非常に快適でした。
竜王ラドン温泉で汗を流して帰宅。
今日のラジオ
●田中みな実 あったかタイム
●稲村亜美とダンビラムーチョの野球のハナシ