節税より大切なこと──税引き後のお金をどう増やすか
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「うちは黒字だから節税を考えなきゃね」と、相談を受けることがあります。
もちろん、税金は安く済むに越したことはありません。
でも、
**本当に大切なのは“税金を減らすこと”ではなく、“税引き後のお金を増やすこと”**
ではないでしょうか。
■ 節税は「目的」ではなく「手段」
節税は、あくまで経営の中のひとつの手段です。
ところが、毎年の決算のたびに「とにかく経費を増やそう」と考えてしまうと、将来のキャッシュを自ら削ってしまうことにもなりかねません。
かつて、節税を目的とした“全損保険”が流行した時期がありました。
確かに「損金になる」という分かりやすさがありましたが、解約時に多額の税金が発生したり、手元資金が減ってしまったり。
長い目で見れば、必ずしもプラスとは言えないケースも多かったように思います。
■ 「節税しない勇気」が会社を強くする
たとえば、
税金を払ってでも手元にキャッシュを残し、
その資金を運用したり、
次の投資や採用に活かしたりする――
そんな判断ができる会社は、結果的にキャッシュリッチになっていくものです。
節税によって一時的に税金を減らしても、翌期以降の資金繰りや投資のチャンスを逃してしまえば本末転倒ですよね。
「税金を払う=損をする」ではなく、
「税金を払っても、手元資金をどう増やしていくか」を考える。
それが、これからの時代に必要な“お金の感覚”だと思います。
■ 税引き後のキャッシュで考える
経営判断をするうえで、「税金を払った後、いくら手元に残るか?」という視点を持つことがとても大事です。
税金は経営の結果であって、経営の目的ではありません。
節税ばかりに気を取られると、本来増やすべき“税引き後のキャッシュ”を見失ってしまいます。
経営を長く続けていくためには、
「目先の税金」よりも「未来のキャッシュフロー」に目を向けること。
節税の相談を受けるとき、私がまずお伝えするのはこの考え方です。
税金を減らすことに一喜一憂せず、税引き後にいくら残せるかを考える。
その発想の転換こそが、会社の財務体質を強くしていく第一歩です。
田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日
本日記
FFTのアマゾンレビューを見たところ、まぁ低評価ですこと。
その理由はSwitch2版にあるようです。
パッケージ版を買ったと思ったら、中身はダウンロードコードが書かれた紙切れ…
というやつですね。
気持ち、わかります。
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●金曜キックス
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