税理士が「これは相談してほしい」と思う瞬間
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税理士をしていると、
「もっと早く相談してくれていれば…」と思う場面が少なくありません。
税務は、起きてしまった後では変えられないことも多いからです。
今回は、営業ではなく、純粋に「ここは相談してほしい」と税理士が感じる瞬間をお話しします。
1. 何かを“始めるとき”
例えば、
- 独立する
- 副業を始める
- 不動産を買う
- 法人を作る
こうした「スタートの前」は、とても重要なタイミングです。
なぜなら、最初の選択で、その後の税金が大きく変わることがあるからです。
例えば、
- 個人のままが有利か、法人化が有利か
- 簡易課税を選択した方がよいか
- 消費税の課税事業者になるタイミング
これらは、後から変更できない、または数年間変更できないケースがあります。
始める前の相談は、「節税」というより「損を防ぐ」意味が大きいのです。
2. 金額が大きく動くとき
税務は、「金額が大きいほど影響も大きく」なります。
例えば、
- 高額な設備を購入する
- 不動産を売却する
- 退職金を受け取る
- 保険を解約する
こうした場面では、
同じ取引でも、方法によって税額が大きく変わることがあります。
しかし、多くの場合、相談は「終わった後」に来ます。
もちろん、終わった後でもできることはありますが、
事前であれば、もっと選択肢があったかもしれません。
3. 「これって申告必要?」と思ったとき
税務の相談で多いのが、このパターンです。
- フリマの売上
- 暗号資産の利益
- 副業収入
- 保険の満期金
「少額だから大丈夫だと思った」
「みんな申告していないと聞いた」
こうした理由で申告されていないケースもありますが、
実際には申告が必要な場合もあります。
税務は、“知らなかった”では済まないこともあるため、
迷った時点で確認するのが一番安全です。
4. うまくいっているとき
意外かもしれませんが、
税理士が一番相談してほしいと思うのは、「順調なとき」です。
売上が伸びているときは、
- 節税の選択肢が増え
- 将来の準備ができ
- リスク管理も行いやすくなります。
逆に、資金繰りが苦しくなってからでは、
できることは限られてしまいます。
税務は、「問題が起きた後」よりも、
「問題が起きる前」に関わる方が、本来の価値を発揮できます。
5. 税理士は、“困った人”のためだけの存在ではない
税理士というと、
- 税務調査のとき
- 申告が分からないとき
- トラブルが起きたとき
に相談するもの、というイメージがあるかもしれません。
もちろん、それも重要な役割です。
しかし、本来は、
- 安心して事業を続けるため
- 余計なリスクを避けるため
- 将来の選択肢を広げるため
に関わる存在でもあります。
まとめ
税理士が「相談してほしい」と思う瞬間は、
- 何かを始めるとき
- 大きなお金が動くとき
- 申告が必要か迷ったとき
- 事業が順調なとき
です。
税務は、後から修正できることもありますが、
事前であれば防げたことも多くあります。
相談は、「問題があるとき」だけでなく、
「問題を防ぐため」に行うものでもあります。
それが、税理士という仕事の、本来の役割だと思っています。
田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日

本日記
室温が23度まで上がりまして、昼過ぎから15時ころまで、Tシャツで過ごせました。
花粉は今のところさほど感じず。
毎年薬を服用せず、マスクだけで抗っているからかもしれません。
帰宅して家に入る前には、これでもかと上着やズボンを払いますが。
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