【注意喚起】給与支払報告書に「入れ違いミス」の可能性──仙台国税局が周知を開始
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令和7年10月21日から順次発送されている年末調整関連の書類について、仙台国税局が「給与支払報告書の作成誤りの可能性」を公表しました。
確認したところ、一部の事業者に送付された給与支払報告書(3枚複写)で、2枚目と3枚目の順番が入れ替わったまま接着されているものが発生しているようです。
この問題は名古屋国税局でも同様の可能性があるとされ、現在対応が進められています。
▽本来の正しい順番(正)
1枚目:市区町村提出用
2枚目:税務署提出用
3枚目:受給者交付用
▽誤って接着された順番(誤)
1枚目:市区町村提出用
2枚目:受給者交付用
3枚目:税務署提出用 ←ここが複写されない!
なぜ問題なのか?
「誤」の順番のまま書き込んだ場合、本来提出すべき税務署提出用の3枚目に複写がされません。
つまり、税務署提出用の書類が空白のまま送られる可能性があります。
事務担当者が気づかず処理してしまうと、次のような影響が出るおそれがあります:
✔ 書類不備で税務署から問い合わせが来る
✔ 再提出が必要になる
✔ 手間も時間も余計にかかる
▽対処方法(国税局の案内より)
●給与支払報告書がまだ未記入の場合
- 3枚の順番が 「正」になっているか確認
- 「誤」になっていた場合→接着をはがして並び替える
- 正しい順で重ねてから記入する
●すでに記入済の場合
- 順番を確認する
- 「誤」の順だった場合→3枚目(税務署提出用)には複写されていない
- あらためて 税務署提出用に手書きで記入する
書類の再入手も可能
国税庁ホームページから正しい様式を印刷できますし、税務署へ連絡すれば正本を再送してもらうこともできます。
今回の件から学べること
✔ 税務関係の帳票は、印刷ミス・丁合作業ミスがあり得る
✔ 年末調整は「とりあえず書いて提出」は危険
✔ 効率化のためにも、PDF控え・電子保存を活用する
年に一度の書類作業だからこそ、いつも以上に注意が必要です。
税理士や事務担当者の方は、お手元の書類を念のため確認してみてください。
田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日

本日記
今年(2025年)春から、税ネタ(あるいはその周辺ネタ)一本でお届けすることにしたこのブログ。
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