ニガテを “半分、強い” に。山梨県中央市の税理士

社長が年始にまずやりたいこと―「忙しくなる前」に整えておきたい3つの視点―

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年が明けると、気持ちも新たになります。
一方で、1月〜3月は税務・労務・経理まわりが一気に忙しくなる時期でもあります。

だからこそ、**本格的に走り出す前の「年始」**に、社長として一度立ち止まって考えておきたいことがあります。
今回は、「社長が年始にまずやっておきたいこと」をテーマに、整理してみます。

(「年始」としていますが、書くまでもなく、前倒しして「年末」に考えるに越したことはありません)


1. 去年を“ざっくり”振り返る(細かくはやらない)

年始にやるべき振り返りは、細かい数字の分析ではありません

  • 売上は「だいたい想定通りだったか」
  • 利益は「思ったより残ったか、残らなかったか」
  • 忙しさは「想定内だったか、限界だったか」

このレベルで十分です。

理由は簡単で、
👉 詳細な数字は、決算や試算表で後からいくらでも見られるからです。

年始はまず、

「去年は、全体としてどんな一年だったか」

を言葉で整理することが大切です。


2. 今年「絶対に守りたいライン」を決める

年始にぜひやってほしいのが、
“目標”ではなく、“守りたいライン”を決めることです。

例えば、

  • 売上はいくらあれば最低限OKか
  • 利益はいくら残っていれば安心か
  • 忙しさは「これ以上は嫌」という水準はどこか

この「下限」を決めておくと、

  • 無理な受注を断る判断
  • 人を増やす・増やさない判断
  • 設備投資をする・しない判断

が、かなり楽になります。


3. 税金・社会保険で「変わりそうな話題」を把握する

年始の時点で、すべてを理解する必要はありません。
ただし、

  • 税制改正で何が話題になっているか
  • 社会保険や働き方で何が変わりそうか

を**“知っている状態”**にはしておきたいところです。
最近でいえば、

  • 年収の壁の見直し
  • インボイス制度の経過措置
  • 医療・介護保険と金融所得の関係

など、
**「すぐ影響は出ないが、放置すると後で効いてくる話」**
が増えています。

年始に一度アンテナを立てておくだけで、
春以降の判断がスムーズになります。


まとめ|年始は「整える時期」

年始は、何かを全力で始める時期というより、

  • 去年を軽く振り返り
  • 今年の最低ラインを決め
  • 変わりそうな制度を把握する

**“整える時期”**です。

このひと手間を入れておくだけで、
忙しくなる時期の判断が、驚くほど楽になります。

「走り出す前に、地図を一度広げて見る」
そんな感覚で、年始を過ごしてみてはいかがでしょうか。

田中雅樹(税理士)

●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日

 

本日記

給油してきました。
おそらく年内最後の必要経費です。
安いなーと実感できたわけですが、もしこれが物価高の流れに乗って180円台に戻ってしまうことがあったら。
まぁ、その時はその時ですね。

今日のラジオ

●木曜キックス
●田中みな実 あったかタイム

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