【Microsoft 365にバックアップは不要?】実は“絶対に必要”な理由をわかりやすく解説!
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「Microsoft 365 を使っているから、データのバックアップは不要ですよね?」
「Microsoft が全部守ってくれるんでしょ?」
――こんな声、意外とよく聞きます。
結論から言うと その認識は危険です。
Microsoft 365 は非常に優れたクラウドサービスですが、
「Microsoft が守る範囲」と「ユーザー企業が守るべき範囲」は明確に分かれている
ことをご存じでしょうか?
この記事では、Microsoft 365 にバックアップが必要な理由を、できるだけシンプルに解説します。
■ Microsoft が守るのは「インフラの稼働」だけ
Microsoft 365 はクラウドサービスであり、Microsoft が責任を持つのは
- サービスが止まらないようにする(稼働保証)
- データセンターのセキュリティを保つ
- 災害や障害に強いインフラを維持する
といった 「インフラストラクチャの責任」 の範囲です。
一方で、
- メール
- OneDrive・SharePoint のファイル
- Teams のチャット履歴
- 削除されたデータの復元
- ランサムウェアに破壊されたデータ
こうした 「会社の利用データ」については、Microsoft は責任を負いません。
Microsoft 公式でも、この「責任分界点(Shared Responsibility Model)」が明確に記載されています。
■ だからこそ Microsoft 365 にバックアップは必要
実際には、Microsoft 365 のデータは常に次のリスクにさらされています。
従業員による誤削除・設定ミス
- 間違えてフォルダごと削除
- チームのチャネルを削除
- メールを削除→気づいたときには復元期間切れ
こうした “ヒューマンエラー” は最も多いデータ消失の原因です。
ランサムウェア・サイバー攻撃
Microsoft 365 のアカウントが乗っ取られると
メール・OneDrive・SharePoint のデータが一気に暗号化
されることがあります。
電子帳簿保存法への対応
2024年1月から電子取引データ(取引メールを含む)は
「保存義務(改ざん防止)」が法律で必須。
万が一メールやファイルが消えると、法令違反になるリスク があります。
業務継続のリスク(BCP)
データ消失=業務停止。
「請求書が送れない」「顧客情報が消えた」というのは事業存続に直結します。
■ Microsoft も“外部バックアップ”を推奨
Microsoft 自身も公式に次のように述べています。
データ保護(バックアップ)はユーザー企業の責任である
外部バックアップサービスの利用を推奨する
→「Microsoft 365=バックアップ不要」は誤解 なのです。
■ まとめ:Microsoft 365 にバックアップは必須
クラウドだから安心というのは誤解で、Microsoft と利用企業では守る範囲が明確に違います。
Microsoft の責任
サービスの稼働・インフラの安全性
企業側の責任
利用データの保護、バックアップ、復元
メール・ファイル・Teams のデータを確実に守るためには、外部バックアップの導入が必須 だと言えます。
田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日

本日記
3連休の真ん中。
道路は空いています。
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