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【7月決算の法人向け】今からでも間に合う!節税チェックポイント5選

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こんにちは、税理士の田中です。

「7月決算なんだけど、まだ節税できることってある?」
1年の締め日が間近となれば、そう考えるのも自然なこと。

決算直前は、キャッシュを守るための“最後のひと手”を打てる貴重なタイミングです。
今回は、7月決算の会社が今からチェックすべき節税対策を5つに絞ってご紹介します!


1. 消耗品・事務用品など「少額資産」のまとめ買い

税務上、10万円未満の資産は“消耗品費”として一括経費化が可能です。

✔️プリンターのインク
✔️文房具や備品
✔️業務用チェアや棚(1つあたり10万円未満)

📌【ポイント】

  • 決算日までに「納品+使用の意思」があればOK
  • 実際に使い切っていなくてもOK
    (ただし、そう遠くない内に使用する範囲内で)

2. 決算賞与を“未払い計上”する

7月決算の企業でも、要件を満たせば“未払い賞与”を経費計上できます。

【要件】

  • 決算日までに支給額を“全員に通知”している
  • 決算後1か月以内(8月末まで)に実際に支給する
  • 決算書に損金として計上している

📌【注意点】
「支給日に在籍している人だけ」とするとアウトです。
通知内容・日付も、書面で残しておきましょう。


3. 中小企業倒産防止共済(経営セーフティ共済)に加入・増額する

倒産防止共済に加入している企業なら、年240万円まで掛金を損金計上可能
さらに、解約時には全額戻ってくる“実質の繰延べ節税”です。

📌【今からやるなら】

  • すでに加入済みの企業 → 7月中に「前納(1年分)」を申請できるかチェック!
  • 未加入の企業 → 駆け込み加入も可能だが、口座振替完了日や納付時期に注意!

4. 固定資産の除却や評価損を検討する

使っていない備品・設備が残っていませんか?
決算時に「除却」や「評価損」を認めれば、帳簿上の資産を圧縮でき、損金として計上できます。

📌【実務ポイント】

  • 現物確認(現地写真)をして「使えない状態」を証明する
  • 社内会議で除却の決議をしておくとより安心

5. 交際費の使い切り(年800万円以内)

中小企業は、交際費のうち800万円まで損金算入OK
今期まだ枠が余っているなら、社外のあいさつ回りや食事会に使うのもアリです。

📌【注意点】

  • 社内飲み会・福利厚生費などは対象外
    (交際費の対象外だが、全員参加の納涼会など開催すれば損金になる)
  • 明細・目的・参加者の記録を忘れずに!

■ まとめ:節税は“合法的な先手”。小さなことからでも実行を!

チェック項目 内容(7月決算対応)
少額資産の購入 10万円未満の物品を決算日前にまとめ買いで経費化可能
決算賞与の未払計上 要件を満たせば支給前でも損金にできる(8月末までに支給)
経営セーフティ共済 掛金を最大240万円まで損金にでき、節税+資金繰り対策にもなる
固定資産の除却・評価損 使用していない資産を整理し、帳簿と現状の差を解消する
交際費の損金枠活用 年800万円の上限まで活用すれば利益圧縮に効果的(要記録)

7月決算の会社は、今がまさに「間に合うラストチャンス」。
「これって間に合う?」「他にも打てる手はある?」と思ったら、どうぞお気軽にご相談ください!

ひとりで悩まない。税務のプロが、決算直前でも伴走します。

田中雅樹(税理士)

●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日

 

本日記

雷が轟きまして、我が家のネコもビクビクと。
しかしここ数日の暑さを一時的にでもなんとかしてくれるのは、こういったゲリラ豪雨のようなものしかありませんね。

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