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秋は“経営の棚卸し”の季節──社長が秋にやっておきたい5つのこと

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秋は、上期が終わり下期に入る節目の季節。
3月決算の会社にとっては、ちょうど折り返し地点にあたります。

日々の業務に追われている社長も、ここで少し立ち止まり、
「お金の流れ」「人の動き」「これからの戦略」
を整理しておくことで、年末を慌てずに迎えることができます。

今回は、税理士の立場から見た「社長が秋にやっておきたい5つのこと」を紹介します。


1. 中間決算の利益を把握する

秋は上期の数字が固まってくる時期です。
試算表をもとに利益の見通しを確認することで、
「このままいけば税金はいくらになりそうか」
「設備投資や節税策をいつ実行すべきか」
が見えてきます。

特に利益が大きく伸びているときほど、早めのシミュレーションが大切です。
税金は“年末に考えるもの”ではなく、“秋から準備するもの”です。


2. 納税資金を確保する

消費税や法人税などの納税資金は、思っているよりも重い負担になります。
とくに消費税は“預かっているつもりで使ってしまう”ケースが多く、秋の段階で納税資金を別口座に分けておくのがおすすめです。

資金繰りの余裕があると、年末の経営判断にも落ち着いて臨めます。


3. 役員報酬・人件費を見直す

上期の実績をふまえて、役員報酬の水準を見直すタイミングでもあります。
人件費のバランスが経営を左右するため、
「どのくらいの利益を確保して、どのくらいを報酬や賞与に充てるか」
を整理しておくことが重要です。

年末調整や賞与支給に向けて、今のうちから準備を始めましょう。


4. 設備投資・修繕の検討

節税を意識するなら、設備の購入時期も見逃せません。
今年中に購入するか、来期に回すか…で、税額が変わることがあります。

中小企業経営強化税制などの特例が使える場合もあるため、税理士と相談しながら、費用と効果のバランスを考えた投資判断をしていきましょう。


5. 来期に向けた経営計画の再確認

秋は、経営計画を“アップデート”するのに最適な時期です。
資金繰りや売上構成、経費の比率を見直して、来期に向けた戦略の方向性を整えることが大切です。

また、経営者自身のワークライフバランスも見直しポイント。
社長が疲弊してしまえば、組織全体のバランスも崩れます。
数字と向き合いながら、自分の働き方も見つめ直したい季節です。

(高市自民党総裁のWLB捨てる発言はキライじゃありません)


◆ おわりに

秋は、“経営の棚卸し”をするのにちょうどいい季節です。
年末を慌ただしく迎える会社と、落ち着いて迎える会社の違いは、実は「秋の準備」にある!
…といっても過言ではないかもしれません。

数字と向き合う時間をつくることで、経営も、心も整っていく。
そんな“余裕のある秋”を、ぜひ過ごしてみてください。

田中雅樹(税理士)

●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日

 

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