後期高齢者医療制度に“金融所得”が反映へ ― 申告不要でも逃げられない時代に ―
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2026年3月、政府は健康保険法等の改正法案を閣議決定しました。
今回のポイントはシンプルです。
👉 後期高齢者医療制度の保険料に金融所得を反映する方向へ
これまでの「申告するかどうかで変わる」仕組みが、大きく変わろうとしています。
これまでの仕組み:申告するかで負担が変わる
従来、上場株式の配当や譲渡益については
- 確定申告する
- 申告不要を選択する(源泉徴収のみ)
👉 どちらを選ぶかで保険料が変わる
という構造でした。
問題点
この仕組みには明確な課題がありました。
👉 同じ所得でも負担が違う
言い換えれば、
- 申告する人 → 負担増
- 申告しない人 → 負担軽い
👉 公平性に欠ける!
今回の改正:金融所得を“捕捉”する
今回の法案では、
👉 金融機関からの法定調書を活用
して、
- 申告していない金融所得も把握
- 保険料や窓口負担に反映
する仕組みが導入されます。
実務的に何が変わる?
一言でいうと、
👉 「申告不要=見えない」が通用しなくなる
影響を受ける人
特に影響が大きいのは
- 配当収入がある高齢者
- 株式投資をしている人
起こり得る変化
例えば:
- 保険料が上がる
- 医療費の自己負担割合が上がる
👉 実質的な“負担増”
になるケースが出てきます。
国保はどうなる?
今回の改正は
👉 後期高齢者医療制度が先行
です。
国民健康保険については、
- 被用者保険とのバランス
- 制度設計の難しさ
まだ検討段階です。
すぐ始まるわけではない
ここは安心ポイントです。
👉 施行は「公布後5年以内」
- 法案成立しても即適用ではない
- 準備期間あり
ですが、その5年後、あっという間にやってきそうです。
税理士としての重要ポイント
この改正、かなり本質的です。
税務と社会保険の“分断”が崩れる
これまで:
- 税 → 申告ベース
- 社保 → 税情報ベース
これが
👉 情報連携で一本化へ
申告戦略が変わる
従来のように
- あえて申告しない
- 有利選択する
👉 この余地が縮小
富裕層対応の重要テーマ
納税者の関心領域的にも、ここ、重要です。
- 金融所得課税
- 社保負担
- 最適化提案
👉 新しい“提案領域”になる可能性大
まとめ
今回の改正の本質はこれです。
- 金融所得を正確に把握
- 医療保険にも反映
- 公平性を確保
そして最も重要なのは
👉 「見えない所得」がなくなること
です。
田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日

本日記
市内で火災発生の放送が。
煙がまったく見えませんでしたが、風に流されて高く上がらなかったからのようです。
乾燥も相変わらずですし、怖いですね。
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