ニガテを “半分、強い” に。山梨県中央市の税理士

🚗「走行距離課税はやりません!」──片山財務大臣が明言、車の税金はどう変わる?

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2025年11月12日の国会(参議院予算委員会)で、
**「車にかかる税金が多すぎる!」**という話題が大きく取り上げられました。

質問したのは、国民民主党の榛葉(しんば)賀津也議員。
そして答えたのは、片山さつき財務大臣です。


💰 車にかかる税金っていくつあるの?

榛葉議員:

「ヘリコプターを買っても消費税だけなのに、車には9種類も税金がかかる!」

実際に、自動車にはこんなにたくさんの税金があります👇

  • 自動車税(種別割)
  • 軽自動車税
  • 自動車重量税
  • 自動車取得税(廃止後は環境性能割)
  • ガソリン税(+地方税)
  • 消費税
  • 石油税・地方法人税の一部財源 など…

合わせると、なんと年間9兆円規模の税収です。
日本は「車に重い税金をかける国」と言われてもおかしくありません。


🏗️ なぜこんなに多くなったの?

片山大臣:

「昔は道路を作る費用や交通安全のために、自動車から税金を取っていた。でも“取れるところから取る”という発想も、少しはあったかもしれません。」

最初は「道路整備のための負担」だったけれど、いつの間にか**“取りやすい車から取る”構造**になっていったんですね。

ただし大臣はこうも言いました。

「自動車産業は日本の大事な基幹産業。
角を矯めて牛を殺してはいけません(=やりすぎて本体を壊してはいけない)。」

業界を苦しめるような重い課税は見直す方向だということです。


🚘「走行距離課税」はやらない!

榛葉議員:

「大切に車を長く乗ると、重量税が上がるのはおかしい。
それに“走行距離に応じて課税”なんて、まさかやりませんよね?」

片山大臣:

「走行距離に課税する“走行距離課税”は、政府として検討していません!

議場では拍手が起こり、質問した榛葉議員も思わず拍手。
車を持つ人にとって、ひと安心の答弁でした。


⚡ 背景にある「電気自動車」と「ガソリン税」の問題

最近は電気自動車(EV)が増えています。
そうなると、ガソリンを使わないのでガソリン税が減る

さらに、政府がガソリンの暫定税率を廃止する方向に動いているため、「その分の財源をどうするか?」という問題も出てきます。

そこで一部では、「車がどれくらい走ったか」で税金を決める走行距離課税の話が出ていたわけです。
でも、今回の片山大臣の答弁で、その可能性は一旦なくなりました


🪙 これからの焦点は「車の税金の見直し」

大臣は、今後の課題としてこう語りました。
「取りすぎていないかを見直す時期に来ている。」

  • 古い車への重い課税(重量税)
  • 複雑すぎる仕組み
  • EV時代に合わない税体系

こうした部分が、今後整理・改正される可能性があるということです。


📝 まとめ

  • 車には9種類もの税金がある
  • 重課税の見直しを財務大臣が明言
  • 走行距離課税は導入しないと断言
  • EV時代に合わせた新しい課税の形が検討される可能性も

走行距離税に関しては、わたしもひとまずホッとしました。

田中雅樹(税理士)

●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日

 

本日記

久しく忘れていた11月の寒さ。
1年前のこの時期は短パンで内勤していたのですが。
そこで気になるのが年明けしてからの降雪です。
書くまでもないでしょうが、降ってほしくないなと。

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