ニガテを “半分、強い” に。山梨県中央市の税理士

地主さんこそ「相続税の納税対策」を!――先祖代々の土地を守るために今できること

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地主さんにとって避けて通れないのが 相続税の問題 です。

相続税の納税は、キホン、現金で支払う必要があります。
しかし、相続財産の多くが「土地」に偏っている地主さんは、毎回の相続のたびに 土地を売却して納税資金を確保する …というパターンに陥りがちです。

このままでは、
相続のたびに土地が減り、先祖代々の土地がどんどん失われていく
まさに「典型的な地主さんの相続」になってしまいます。


■ 相続税の納税のために、Aさんが土地を売らざるを得なかった

ある地主さんAさんも、まさに同じ状況でした。

相続の発生
→ 相続税を払う必要がある
→ 現金がない
土地を売却して納税

これを続けると、「守りたい土地ほど、相続で失われていく」ことになります。


■ 土地を守るために選んだ方法は「生命保険」だった

ここで取られた対策が 生命保険の活用 です。
具体的にはこうです。

● 生命保険で相続税の納税資金を準備

  • Aさんを被保険者にして生命保険に加入
  • 保険金の受取人はAさんの子X さん
  • Aさんはまだ若かった
    → 若いほど「少ない保険料で大きな死亡保険金」が準備できる

そして将来(50年後くらい)、C さんが亡くなった時に受け取る 死亡保険金で相続税を納税

土地を売らずに相続税を支払える!
という状態を作れたわけです。


■ これ、今の時代でも使える考え方です

上記の話は昔からあった方法ですが、税制に多少の違いはあっても、今も有効なロジックです。
さらに、生命保険だけでなく、

  • 株式・投信での運用
  • 被相続人自身の資産運用
  • 相続人が相続に備えて資産形成
  • 必要なら親からの借入で運用資金を作る(※注意は必要)

など、選択肢は多様です。

そして大事なのは、
相続のたびに「納税資金」を別で準備しておくこと
これさえできれば、地主は地主のままでいられます。


■ お金を置いておくだけでは価値は下がっていく

インフレが進む現代では、現金を銀行に置いておくだけでは、価値が下がり続けます。
老後資金も同じですが、「相続税の納税資金」も同様です。

  • 将来のために増やすのか
  • 価値が減るのを放置するのか

どちらを選ぶかで、20年、30年後の差はとても大きくなります。


■ まとめ:相続税は“準備しておけば怖くない”

地主さんにとって、最も大事なのは「土地を守りたい」という想い です。
そのためには、

  • 土地を売らない相続
  • 現金で納税できる体制
  • 納税資金の計画的な準備

これらを早めに整えておくことが不可欠です。

生命保険はその一つの強力な手段ですし、
資産運用も組み合わせれば、より長期的な納税対策ができます。


もし、
「うちは代々土地があるけど、将来はどうなるんだろう…」
「相続税が心配だけど、何から手をつければいいかわからない」
とお感じなら、今が対策を始めるチャンスです。

田中雅樹(税理士)

●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日

 

本日記

甲府駅南口のヨドバシカメラ、今年夏に初めて買い物しました。
その流れ?もあって、福箱の抽選に挑んでみようかと思っております。
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