3月の税務署は戦場だった ~なぜ私は確定申告を後回しにしてしまったのか~
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「現在、大変混み合っております。このままお待ちいただくか、時間を空けておかけ直しください…」
その自動音声を、私はかれこれ8回目のコーヒーを淹れながら聞いていた。
日はすでに3月11日。確定申告の締切まで残り4日である。
【1月】~希望に満ちたスタート~
「あけましておめでとう。今年は確定申告、1月中に終わらせるぞ!」
新年早々、私は立てた。
確定申告を“余裕で”終わらせる目標を。
freeeのアカウントも更新したし、帳簿アプリも入れた。
準備は万端。
「税務署の行列?ふっ、そんなのは情弱のやることよ」
とさえ思っていた。
【2月】~現実に飲み込まれる~
その頃、私は思い出したように帳簿を開いた。
「えーっと、今年の経費って…あれ?去年のレシートも混ざってない?」
そしてすぐに閉じた。
あとはお決まりのセリフ、「土日にやる」。
気づけば確定申告のCMがテレビから流れ出し、SNSには「もう出した!」という人々のマウント投稿が並ぶ。
私?「あとでやる」に全ベットした。
【3月10日】~絶望の幕開け~
朝9時。
メールボックスにfreeeからのリマインド。
【重要】確定申告の期限が迫っています!
心臓が少しだけ早くなる。
「あ、やば。今日やるか…」
…そうしてPCを開いた私が見たものは、
『仕訳未入力:118件』
「うそだろ…」
領収書は財布の底と机の引き出し、時には本の間から発掘された。
記憶を掘り返し、「このカフェ、打ち合わせだったよね?」と脳内裁判。
「これは仕事で必要だったPCだ!」と自己弁護。
そしてe-Taxにログインを試みるも、パスワードが間違っている…だと?
一縷の望みをかけて、税務署に電話したのだった。
【そして今】~保留音の地獄~
「…おつなぎできませんでした。しばらくしてからおかけ直しください。」
冷たい自動音声が終わると、受話器を置いた私は天を仰いだ。
ふとカレンダーを見ると、次の土日は予定が入っている。
「これは…まずい」
【結論】~そして伝説へ~
この時私は、確定申告の本当の敵が「税務署」でも「レシート」でもなく、
“来週やる”と言い続ける自分自身
だと知った。
来年の私へ。
またやる気満々で1月を迎えると思うけど、
「早くやれ」とだけメモしておくよ。
あと、領収書はちゃんと日付順に保管しような。
田中雅樹(税理士)
●単発相談担当・税務顧問担当はタナカ本人です
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案
●県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』他を担当(2019年4月~)
●FM-FUJI「教えて税理士さん」出演(東京地方税理士会広報活動)
●ブログは毎日
本日記
天気はいいのに空気はヒンヤリ。
ここ数年間の気候は、常にビックリさせてくれる感じ。
もちろん猛暑よりはいいです。
体調崩しそう…というか、いったん軽く崩しました。
(葛根湯で持ち直しました)