誰も見ていない 書斎の松本清張／40年間この道で働いていこう

 

松本清張はたぶん天才だったんだろう。
そんな気持ちと、天才をのぞき見てみたい気持ちで読んでみました。

作家・松本清張

松本清張の本、まったく読んだことがありません。
名前は知っています。
ワタシの母が松本清張のドラマをよく見ているからです。

大物作家なんだろうな…　という認識もあります。
それくらい知らないワケですが、どんな人だったのか気になり、手にとる運びとなりました。

 

こわい人・かわいい人

松本清張は、おおくの編集者にとって「こわい人」。
一方で、『誰も見ていない書斎の松本清張』の著者にとっては「かわいい人」。

昔誰かが（テレビで）言っていましたが、人となかなか打ち解けることができない人ほど幸せになれるとか。
心を許せる人が見つかれば。

なぜ松本清張が心を許してくれたか。
著者が推測しておりますが、松本清張にとって著者は運命の人だったのでしょうね。

 

“40年間この道で働いていこう”

同書を読んでいまして、もっとも感動したのが次の文言でした。
松本清張から著者への言葉です。

櫻井君、互いに新人なのだから、40年間この道で働いていこう

※松本清張は作家として、著者は編集者として【新人】。

実はワタシも「40年」というのがひとつの目標でして。
目標というか、健康管理など注意をはらいつつ、85歳くらいまで（約40年後）現役で働くぞと決めているのです。

これを同業者に話すと「えー、なにそれ。。」という反応をされることがほとんど。
なのでもう話さなくなりましたが、「えー？」が多数ならば、価値があることほぼ間違いないなと思っております。