ニガテを “半分、強い” に。山梨県中央市の税理士

消費税インボイスは,税率率2本の複雑さ解消のため

WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -

スポンサーリンク

 

2019年10月、軽減税率が導入されました。
これによって、税率が、軽減税率と標準税率(10%)の2本立てに。
その結果、まぁそりゃそーだろうの、計算が複雑化。

じゃあどうするかってことで考えられたのが「インボイス」らしいです。
(軽減税率とほぼ同時に話に出ていた気はしますが)

何がどうするかというと、適格請求書(=インボイス)に「適用税率」と「消費税額」(地方消費税も含め)記載しちゃえば複雑が緩和するよね…と。

消費税の申告納税をしない事業者の「益税」の問題ばっかりが表に出ていますが、実は誰も気づかない(気づきようがないw)『複雑を緩和』というのも趣旨の1つだったのです。

 

緩和はしないw

しかしどうでしょう。
税理士が100人いたら、少なくとも100人が「緩和しない」と答える気がします。
だって軽減税率導入より前から、消費税の申告書はソフト無しには作成が厳しいものになっていました。

そこに軽減税率が加わって申告書が分厚くなったのは確かで、緩和を考えるまではよし。
ですがインボイスで緩和なんて、どこでどう夢を見たのか。

 

登録が進まないのは

インボイス(適格請求書の発行事業者)の登録がなかなか進まないと聞きます。
たぶんですが(安直ですが)2023年3月中にはかなり進んで、それでもおそらく国税庁の目標まで届かないのでしょうが、まぁまぁ国税さんは少しホッとするのでしょう。

インボイスがスタートする2023年10月から番号使いたかったら3月までに登録してね
…ってことはコロナ前くらいからあった話で、免税事業者のほとんどは、ギリギリまで結論を出さないに決まっているのですから。

 

緩和も登録も

国税さんのいう緩和や登録(登録件数)にまったくピンと来ないのは、「緩和」や「登録」がお上の会議室の事情だからでしょうか。
現場のことをまったく知らない、知ろうともしないからかなって。

インボイスは複雑化以外の何者でもありませんし、それを緩和するはずの電子インボイスはいつになるか分かりません。

インボイスで増える税収(消費税の税収)は3000億円程度だという話もあります。
これほど手間やお金をかけてたったそれだけ?
と、呆れられているようです。
(免税事業者が課税事業者になるだけですからね)

Writer|田中雅樹(税理士)

●担当者はタナカ本人。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当(2019年4月~)
●FM-FUJIラジオ出演(1年に1回ペース)、ブログは毎日。

 

本日記

最近の室内の上着は「どてら」(=はんてん)。
前が少々開いてしまいますが、お尻くらいまで丈があって暖かいのです。
部屋着におすすめです。

今日のラジオ

●火曜キックス(オープニング)

この記事を書いている人 - WRITER -

Copyright© よってけし!山梨県中央市タナカジムショ , 2023 All Rights Reserved.