インボイスが10月1日に間に合わない時は。

 

2023年10月1日よりスタートする消費税インボイス制度。
同日以後の請求書などには「インボイス番号」を記載した請求書（適格請求書）を発行しないといけないわけですが、国税からの登録の通知が間に合わなかったらどうすればいいのでしょうか。

財務省FAQによれば、次のような対応をとることになります。

 

1.インボイス番号の交付が遅れることを取引先に伝え、国税からの通知後にインボイス番号を連絡

はい、タイトルに全部書いちゃいましたｗ
10月1日より後になるが分かったらまた連絡するね。分かってから請求書出すね。
ってことですね。

 

2.暫定的な請求書を交付し、国税からの通知後に改めて交付

「1」とあまり変わりませんが、こちらはまず「インボイスなし」の請求書をわたす。
で、国税からの通知があったら「インボイスあり」の請求書をあらためて相手方にわたす
…と。

 

登録申請はどれくらいで処理されるか

インボイスの申請は、
●電子申請で2週間
●紙申請で1か月
くらいで処理するよ…
というのが当初の国税の見解でした。
で、今はどうかというと、徐々に伸びているようです。
申請書の提出が集中してきたってことでしょうか。

その期間とは別に、「10月1日に間に合わなかったら3月31日までに登録申請してね」とも言っていました。
こちらは、「今回のインボイスを機に消費税の課税事業者（消費税の申告・納税をする事業者）になるのなら9月30日まででいいよ」ということで緩和。
しかし間際では10月1日に間に合いませんから、「1」「2」のような対応をとってくださいよということですね。

Writer｜田中雅樹（税理士）

●担当者はタナカ本人。
●社長の「こうしたい」を取り入れた問題解決を提案する。
●山梨県内の専門学校・非常勤講師として『租税法』を担当（2019年4月～）
●FM-FUJIラジオ出演（1年に1回ペース）、ブログは毎日。