ニガテを “半分、強い” に。山梨県中央市の税理士

【脱税の世界史】古代エジプトからGAFAまで。世界はこんなにシタタカだ。

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平成から気になっていた【脱税の世界史】、楽しく読んでおります。

税金っていうと小難しいイメージがあります。
実際のところ、小難しい税の本ばかり読んでいますと、税理士だって疲れます。
そんな税金の世界を楽しむには、裏側のドロッとしたところを見る。

直接顔は見れないけれど、まるで人間ドラマ。
【脱税の世界史】は、ドキドキしながら、ちょっとだけ税金の勉強にもなる、ステキな本であります。

「タックスヘイブン」て何?・中国こわっ!・GAFAが国をつぶす?

タックスヘイブンとは何でしょう?
答えは「税金がゼロ、もしくは、税率が低い 国や地域」のことです。

この本のオモシロイところは、
「世界的な企業がこんなに税金を払っていない!」
ってところです。
もうそれがホントに一番だと思います。

その一番オモシロイところが終盤に書かれていまして、それが

  • タックスヘイブンとは
  • 中国版タックスヘイブン
  • GAFAの節税スキーム

です。

これを読まずして本を閉じてしまうのは非常にもったいない。
ので、最初に読んじゃいましょう!

「グローバルな大企業はこんなことやってんだ。。」
「中国こわっ!」
「イギリスは何がやりたいんだ。。」

と気分が盛り上がってきたところで、本の頭から読んでいくと良いでしょう。
中国のコワさとか、ゾクゾクしながら知ることができますよ!

 

 

一様でない。GAFAの節税スキーム。

Appleはサンドイッチ(2国で1国をはさむ)で税を払わない。
Amazonはお米(米政府)で税を払わない。

Appleの節税スキームは、その節税スキームが有名になってから、世界中の企業が真似したそうであります。

Amazonについては、たとえば日本のお役所に「これだけ追徴で税金を払ってもらいますよ」と言われたら、『税金ならアメリカで払っているよ』と逃れるそうであります。

 

あえて米で納税するAmazon

Amazon、ほんとシタタカですね。
だって、アメリカ政府をうまいこと使うんですよ?

上の「日本のお役所」話しの続きを書きますと、

『2国両方で税金はかからないルールでしょ?』
だから
『アメリカ政府と話をしてくれる?』
と続いて、日本はお手上げ…
となります。

税率高いけど、あえて、ある程度の税金をアメリカに納める。
それによって、アメリカ政府を後ろ盾(ボディーガード)に使うのです。
アメリカ政府はアメリカ政府で、自分たちさえ税金とれればOK。
ヨソのことなど二の次です。
(フツーのことです。米政府が悪いとは言えません。)

ただし、アメリカで納めている税金も「まとも」ではないようですね。
タックスヘイブンを使い、米国への納税はおさえつつ。
(ボディーガードには使うというね…。)

 

 

「お金の綱引き」劇場から、税に親しみを持ってはいかがか

タックスヘイブンと呼ばれる国や地域は、税率が低い(税金がゼロ or 安い)ことでお金持ちを集めています。
先進国は先進国の体(てい)を維持するため、税金が必要です。

先進国でもうけて、利益はタックスヘイブンに逃す。
これを野放しにしてしまうと、先進国にはお金(税金)が入ってきません。

これでは困るので、
『タックスヘイブンに利益を移しても、うち(売った場所)で税金を納めてもらうよ』
という「仕組み」が整備されています。

でもこれがなかなか。
お金持ちは税金払いたくないですし、タックスヘイブンだって生活がかかっています。
先進国も、自国の利益を主張するだけってワケにもいきません。グローバル・グローバルと言われる世の流れに反する悪者になってしまいますから。

「仕組み」が出来たら「抜け道」が出来るのも常で、追いかけっこです。

 

 

 

分からないから興味ない。分からないから放っておきたい。

<事実は小説より奇なり>
と申しますが、上のブロックのような化かし合い。
こんなことが世界中で繰り広げられているのですね。

不謹慎ですが、オモシロイです。。
こういうところから税に親しみ(?)を持つのも、悪くないんじゃないでしょうか。

 

難しくしているのは誰。

「税金」っていうと、

  • 払いたくないし、
  • 申告書なんて作れないし、
  • 申告書の出しかたも不明だし、
  • 税理士ってナニ? だし、

もー、全部わからん!
っていうのがフツーだと思います。
「分からないし、分かりたくもない!」っていう状況じゃないかと。。

 

 

知らぬが仏? 知らぬは地獄です。

世の中のルールを知らないでいるとどうなるか。
たいていの人は損をします。

税金もルールの1つに過ぎません。
そっぽを向くようなことをしなければ大丈夫なのです。
そこそこ、と言うか、必要な部分は分かってきます。

 

入口は裏口から。オモシロイよ。

「損はしたくない」
「そのために税金を知りたい」
なら、裏口から入ってみてはいかがでしょう。

つまり、脱税する人はどう脱税を行うのか から入るのです。
(裏門からの入門です。)

《申告書つくれればそれでいいんだよ!》
という人もいるでしょうが、気が向いたらちょっとだけでも、税の仕組みを知ってみることをオススメします。

その手始めとして、「損をしないために興味を持つ」のハードルを下げる一手段として、裏口入学(裏門入門)はいがでしょうかと。

 

ハイ、以上、おしまいであります。

 

昨日記

スポクラ混んでます!
おそらくですが、他支店が休館しているのが原因でしょう。
全体の利用者が減るから、営業する支店をしぼるという。。
営業してくれるだけでも有り難いですけれど。

昨日の1日ひとつ

  • ロスジェネの逆襲
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